教育資金ってみんないつから準備しているの?

こんにちは。ファイナンシャルプランナー(以下、FP)の平原です。
全4回のコラム第3回目は、前回に続き多くの皆さんが興味をお持ちであろう「教育資金の準備」についてです。

将来のために教育資金を準備する必要があることは皆さん感じられていると思いますが、一体いつから準備を始めればよいのでしょうか?
「早く始めたほうが良い」とは聞いているけれど、具体的にいつから始めるのがベストなのか気になりますよね?

今回は、教育資金準備はいつから始めるべきか、簡単に説明させていただきます。


答えは「1日でも早く」!

皆さんのご期待を裏切る答えとなってしまったかもしれませんが、恐らくこの答えが腑に落ちないのは、「なぜ?」と「結局どうしたらいいの?」の2点がはっきりしないからではないかと思います。

そこで、まずは「なぜ?」について<教育資金準備の強い味方>を、具体例を挙げながら見ていきましょう。

なぜ少しでも早い方が良いの?

結論を申し上げると、少しでも早く始める事で毎月の負担(準備額)を減らすことができます。

例えば、大学の学費として300万円を準備するとしましょう。
毎月の負担額の違いを、準備を始める時期の違いから、以下3つのケースで比較してみます。

①お子さまが生まれた直後から準備を開始する
②お子さまが3歳になってから準備を開始する
③お子さまが小学校入学のタイミング(6歳)で準備を開始する

まず①から見ていきましょう。
お子さまが18歳になるまで、丸18年間準備できる期間があります。
3,000,000円÷18年間(216か月)=166,666円/年(13,888円/月)

次に②を見てみましょう。
お子さまが18歳になるまで、15年間が準備できる期間となります。
3,000,000円÷15年間(180か月)=200,000円/年(16,666円/月)
①と比べて1か月あたり約3,000円の負担増となります。

最後に③を見てみましょう。
お子さまが18歳になるまで、12年間が準備できる期間となります。
3,000,000円÷12年間(144か月)=250,000円/年(20,833円/月)
①と比較すると1か月あたり約7,000円の負担増となります。

<まとめ>

一ヶ月当たりの負担額

①との差額

①のケース

13,888円

②のケース

16,666円

約3,000円

③のケース

20,833円

約7,000円

このように、早く準備を始める事で同じ金額を準備するのに負担感が違ってくることがわかりますね。

そのため、<時間>は教育資金準備の強い味方となります。
そして、この<時間>と組み合わせることで強力な味方となるのが<金利>です。

<時間>×<金利>を味方につけよう!

こちらもまずは具体的な数値を見ていきましょう。
銀行に預けていてもお金が増えづらい情勢ですので、投資信託などの金融商品でお子さまの教育資金を準備する方も増えてきました。そのため、年3%の利回りで毎月1万円ずつお子さまの大学の学費を準備すると仮定して、先ほど同様に以下3つのケースで比較してみます。

①お子さまが生まれた直後から準備を開始する
②お子さまが3歳になってから準備を開始する
③お子さまが小学校入学のタイミング(6歳)で準備を開始する

まず①から見ていきましょう。
お子さまが18歳になるまで、丸18年間準備できる期間があります。
10,000円×18年間(216か月)=2,160,000円
3%/年の利回りで準備できたとすると2,859,403円となるので、約70万円増えたことになります。

次に②を見てみましょう。
お子さまが18歳になるまで、15年間が準備できる期間となります。
10,000円×15年間(180か月)=1,800,000円
3%/年の利回りで準備できたとすると2,269,727円となるので、約47万円増えたことになります。

かなりの利益ですが、①よりも利益の額が減っていることが分かりますね。

最後に③を見てみましょう。
お子さまが18歳になるまで、12年間が準備できる期間となります。
10,000円×12年間(144か月)=1,440,000円
3%/年の利回りで準備できたとすると1,730,743円となるので、約29万円増えたことになりますが、①と比較すると半分以下となっていることが分かります。

<まとめ>

利益の金額

①との差額

①のケース

約70万円

②のケース

約47万円

約23万円

③のケース

約29万円

約41万円

この様に、金融商品を活用して<金利>を味方につけ、さらに<時間>の力でその効果を最大化することができます。

いかがでしょうか?「1日でも早く」準備を始めることがいかに重要か、ご理解いただけましたでしょうか。
そういった意味では、ご出産前の段階から教育資金の準備を始めてしまうのも良いかもしれませんね。

まずは行動を起こしてみることが重要

「早く始めることが重要というのは分かったけれど、結局何から始めればいいの?」という方もいらっしゃると思います。

そういった方におすすめなのが、アカチャンホンポで開催しているマネーセミナーです。

FPにご相談いただく方の中にも「自分で色々調べてみたけど難しくてよくわからなかった」という方が非常に多くいらっしゃいます。
「早く始めた方が教育資金を無理なく準備できる」という点から考えると、まずはマネーセミナーに参加してFPの話を聞いてみる、ということをおすすめします。

あれこれ考えている間に時間が経ってしまうよりも、まずは小さな一歩を踏み出してみることが重要です。
セミナーはオンラインでお気軽に参加できますので、お子さまの教育資金準備にご興味がある方は「まだ早いかな?」「今度でいいかな」と思わずに、ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか?

平原 直樹(ひらはら なおき)

ブロードマインド株式会社
マーケティング部 ゼネラルマネージャー

東京都出身。
立教大学社会学部卒業後、東証一部上場のIT企業に勤める傍ら2006年FP資格を取得。
「資産運用」「退職金運用相談」を専門とし、日本全国で年間100件を超えるセミナーの講師を務める。また、相談業務やコラムの執筆等幅広く活動。趣味は、海外(貧乏)一人旅。世界約50の国と地域を訪問。現地のお酒を飲みながらサッカーを見るのが至福の時。旅行中にも現地の銀行金利を欠かさずチェック。

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